門司みなと祭り09 「ちょうかい」一般公開


5月23日(土)に門司みなと祭りの護衛艦「ちょうかい」一般公開に行って来ました!
「ちょうかい」は午前9時を少し過ぎた頃に関門海峡に入って来ました。
ちなみに私は午前8時には入港するのではないかと予想して7時半から岸壁で待っていました。1時間半以上待つはめに…。でも「ちょうかい」ダイナミックな航行シーンを撮影することができました。
「ちょうかい」は一旦、私たちマニアがいる岸壁の前を通り過ぎたあと、曳船が取りついて方向転換です。
艦橋ウイング部には入港の指揮をする艦長や幹部の姿が、甲板上には入港作業を行う乗組員の姿が見えます。
後ろに見えるのは朝日に輝く関門大橋です。
曳船によって方向転換する「ちょうかい」。
この角度から見ると「こんごう」型の艦橋構造物がいかに巨大化がよく分かります。城郭のような艦橋構造物はまさに帝国海軍の重巡「鳥海」を彷彿とさせます。
まさに「黒がねの城」という言葉がピッタリですね。
方向転換完了後、「ちょうかい」はゆっくりと前進しながら岸壁に近づいて来ました。まるでお城が迫って来るようなド迫力!重厚な艦橋、鋭く尖った艦首、う〜ん、日本の軍艦は美しい!!
ちなみに岸壁では、マニアに加え一般の市民までもが撮影に殺到、撮影している私の前に平気で立つ奴もいて、海に蹴落としてやろうかと思いました(笑)
曳船に押されて接岸する「ちょうかい」。後ろからのスタイルも実に力強く、なおかつ美しいシルエットです。
私はこのアングルから見る艦艇の姿が大好きです。
午前10時にすべての入港作業が終了しました。
午前10時半からは「ちょうかい」入港歓迎式典が行われました。真っ白な制服の乗組員が整列する姿はなかなか壮観でした。
門司での一般公開ということで北九州市出身の隊員が参加していました。(手前の3人)
「ちょうかい」が所属する第6護衛隊司令の小野寺一佐
「まつゆき」艦長、「たちかぜ」艦長、第62護衛隊司令などを経て、去年3月の護衛艦隊再編時から現職に就いています。
数年前、雑誌「J シップス」にインタビュー記事が載っていたので海自マニアの間では名前が知れた指揮官です。
「ちょうかい」艦長の岩澤一佐。4月24日付で海幕指揮通信課から異動・着任しました。
長身でなおかつ笑顔がとても素敵な艦長さんです。ただ現在我が国に2隻しかないMD艦の艦長職を拝命するくらいなので、艦の運用能力と統率にとても優れた幹部なのでしょう。
「ちょうかい」副長の小幡二佐。砲雷長を兼務しています。「ちょうかい」では船務長も階級が二佐です。二佐が2人もいるのはさすがMD艦。人材も選りすぐられた人が配置されているのでしょうね。
ちなみに「ちょうかい」特有の配置としてBMD長という弾道ミサイルの迎撃を担当する幹部がいます。(三佐を配置)
小野寺司令から門司みなと祭りの実行委員長に記念品として「ちょうかい」の盾が贈られました。
これに先立って小野寺司令は、「きょうの一般公開で海上自衛隊への理解を深めてください」と挨拶しました。
一般公開は午後1時からだったのですが、その直前にはご覧のような長蛇の列ができていました。その数は500人をゆうに超え、乗艦するのに30分待ちの状態でした。
海外派遣等で海自への理解と関心が高まっているのか、それとも単なる物珍しさでしょうか?
やっとの思いで乗艦しても艦橋内は大混雑。満員電車並のすし詰め状態で、撮影をしようにも大勢の野次馬見学者が写り込んでしまって最悪です。
おまけに艦橋を下る梯子付近では大渋滞、急な傾斜にびびって降りることができないご婦人や子供が続出!だったら最初から艦橋に上がらなきゃいいのに…(怒)
艦首上甲板もご覧のような大混雑。
「ちょうかい」側もこんなに見学者が押し寄せるとは思っていなかったようで、案内役の乗組員もかなり焦っていました。(苦笑)
後甲板ではラッパの吹奏展示が行われていました。(人が多過ぎて近づくことができませんでした)
機関室です。
イージス艦と言えどもここは他のガスタービン推進艦とあまり変わりませんね。広さも「ゆき」型護衛艦よりも狭いくらいです。その分自動化が進んでいるのでしょう。
ここで機関の出力制御とダメージコントロールの指揮を執ります。
科員食堂です。
オレンジ色のカラフルな椅子が印象的です。艦艇の食堂は戦闘を前提とした他の区画とは異なり「ゆるい空気」に包まれています。この雰囲気が大好きです。飲料の自動販売機やアイスクリーム売り場もあります。
科員食堂の壁に掛けられていたイラスト。
「ちょうかい」と重巡「鳥海」を重ね合わせたとてもカッコイイものです。
このイラストを見ると、「ちょうかい」と「鳥海」は艦橋構造物や2本の煙突など雰囲気が良く似ていることが分かります。このイラストが欲しい!!(笑)
科員食堂の一角にある休憩スペースでは「ちょうかい」グッズが販売されていました。
識別帽、マグカップ、タオル、Tシャツなどよりどりみどりです。艦艇を見学するたびに思うのですが、乗組員さんのセールストークが上手!ここでもついつい色んなものを買い込んでしまいました…。
門司の街並みと風にはためく自衛艦旗。
快晴のもとで「ちょうかい」の勇姿を撮影することができました。グッズも買ったし、とても充実した1日でした。
考えてみれば、「ちょうかい」は「こんごう」とともに弾道ミサイルからの脅威に対処できる貴重な艦です。こんなフネがお祭りの艦艇公開に来てくれるなんて本当にありがたいことですね!
「ちょうかい」乗組員の皆様、ありがとうございました!