門司港「しまゆき」・博多港「あきづき」公開 |
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5月も下旬だというのに、ようやく2013年最初の撮影遠征です。つまり、去年10月の観艦式以降は艦艇に乗ってもいなければ撮影もしていないのです。年明けから本業が多忙だったためですが、私にとっては死んだ方がマシなくらい辛い日々でした…。 ということで、待ちに待った初遠征は門司と博多という福岡県内の2港をハシゴします。 まず最初にやって来たのは門司港。ここでは練習艦「しまゆき」の公開が行われています。関門橋と関門海峡を背景にして「しまゆき」が接岸しています。マストには乗艦を歓迎する信号旗も翻っていてとてもいい雰囲気。久しぶりに目にする生の艦艇に、私の心は早くも“阿波踊り状態”となりました(笑) やっぱ艦(フネ)はいいわぁ…♪ |
艦番号3513、練習艦「しまゆき」です。「ゆき」型DDの最終艦(12番艦)で、1987年2月に就役しました。護衛艦時代の艦番号は133で佐世保を母港としていましたが、1999年3月に練習艦に種別変更され母港も呉に移りました。 当時、「ゆき」型DDは旧式化したとはいえ依然として護衛艦隊の中核を担っていましたので、その最終艦で艦齢もまだ12年の「しまゆき」が練習艦に種別変更された事は、かなりの驚きでした。 おととし3月に「しらゆき」(2番艦)が練習艦に変更されるまで4桁の艦番号を背負う唯一の「ゆき」型で、マニアには“レアキャラ”的な人気を誇る艦です。私にとっても撮影機会にあまり恵まれなかった艦なので、きょうの公開はかなり嬉しいものがあります♪ |
さっそく「しまゆき」に乗艦しましたが、残念ながら公開は上甲板のみでした…残念!艦内を公開するためには機密書類の片づけや機密情報が記された部分の目隠し、見学ルートの設定、突起物へのトラシールの貼付など様々な準備作業をしなければならないのですが、「しまゆき」は練習航海の合間に門司に帰港しているので、これらの作業を実施する時間がなかったのかもしれません。 上甲板だけだと十数分で見学は終わってしまうのですが、艦が発するペンキの匂いや鋼鉄の甲板の感触で、久しぶりに艦に乗ったことを実感、しばらく眠っていたマニアとしての嗅覚が、この「しまゆき」によって目覚めさせられた気がしました。 |
「しまゆき」公開に駆け付けた理由のひとつは、3月に着任した女性艦長さんにお会いしたかったからです。その女性艦長さんは下艦用のラッタルの前に立ち、乗艦者に「ご乗艦ありがとうございました」と声を掛けられていました。↑桟橋の前の艦上にいる女性の方が艦長さんです。 艦長のお名前は大谷三穂さん。階級は2佐で、防衛大が女子の入学を開始した際の一期生です。今年3月に艦長に着任、一般紙や女性向け雑誌でも大きく取り上げられるなど、海自関係者・マニア以外でも大きな話題となりました。女性の幹部が珍しいということもあり、多くの見学者が大谷艦長と記念撮影をしていましたが、実は艦長だと知って皆さんびっくり仰天の様子でした(笑) |
ちなみに私は、大谷艦長にお会いしたら「艦長としてどのような心構えで任務にあたっているか」等々、色々とお話をうかがい、あわよくば一緒に記念撮影をしようなどど目論んでおりました。しかし、実際に大谷艦長を目の前にして、その凛とした美しさに圧倒されて、「見学させていただきありがとうございました」と言うのが精一杯でした…(苦笑) 私ほどのマニアがすっかり毒気を抜かれてしまう…そのくらい大谷艦長は素敵な方でした♪ 大谷艦長と同時に、東良子2佐が「せとゆき」艦長に着任しています。海自では今後は今以上に女性が活躍する場が広がり、女性艦長が珍しいものではなくなる日が来るのでしょうね。そしていつの日か女性の隊司令、女性の群司令が誕生するかもしれません。 |
高速道路を車で走って50分あまり、博多港にやって来ました。 「あきづき」が巨体を岸壁に横付けしていますが、その特異な艦容は周囲の風景に溶け込むことなく強烈な存在感を放っています。例えるなら、純和風の日本庭園に前衛的な現代芸術の彫刻品が置かれているような雰囲気です。 「あきづき」は過去に何度か訪れたマリンメッセ横の埠頭ではなく、国際航路専用埠頭に接岸しています。そこはかなり距離がある場所なので、博多港国際ターミナルから福岡地本が用意した送迎バスで向かいます。私が乗ったバスは通勤ラッシュのような超満員状態、多くの人が「あきづき」を見学に来ています。艦艇イベントの人気ぶりは2013年シーズンも相変わらずなようです。 |
博多港国際ターミナルからバス乗って約5分、「あきづき」が待つ国際航路専用埠頭に着きました。 国際船が発着する埠頭ということで周囲には頑丈かつ厳重なフェンスが張り巡らされており、まるで「あきづき」が収監された受刑者のようです。このフェンス、ちょっと触れただけで警報が鳴り響くとのこと。まったくSOLAS条約ってやつは…。 「あきづき」は、去年3月の就役直後と10月の観艦式で見学と撮影の機会を得ていますが、艦内に入ったことはまだありません。バスを降りて岸壁から「あきづき」の艦橋ウイング部を見ると見学者の姿が…今回は艦内を公開しているようです。やったぁ♪ 最新鋭DDの艦内がどんな風になっているのか…すごく楽しみです♪ |
上甲板の見学と撮影を早々に済ませ、はやる気持ちに背中を押されながら艦橋へと向かいます。 艦橋へは第一煙突横に設けられたほぼ垂直にそそり立つハシゴを登り、煙突脇の通路を通って向かいます。見学者が多いためにハシゴの前や通路の途中では渋滞が発生しています。 見学ルートの要所要所には案内役の乗組員が立っているのですが、この中には女性隊員もいました。「あきづき」型はDDとして初めて女性が乗り組んだ艦(練習艦から種別変更された「あさぎり」「やまぎり」を除く)で、「あきづき」には12人の女性隊員が乗り組んでいます。これに伴って女性用の居住区も完備されています。男性用の居住区のベッドは最新鋭艦では標準となった2段ですが、女性用は将来の人員増に対応するために3段ベッドになっているとのことです。 |
念願の艦橋に足を踏み入れました!予想通り、艦橋内は大勢の見学者でごった返しています…(汗)
艦橋が見学者で溢れるのは撮影するには困った状況なのですが、若い女性をはじめとしてたくさんの人が海自や艦艇に興味を持って見学に来ているのは本当に素晴らしいことだと思います。皆さん興味深そうに航海用機器を眺めたり、案内役の隊員さんに積極的に質問をしています。こうやって海上防衛への国民の理解が深まっていくのですねぇ。 去年3月に就役したばかりとあって壁も床も機器も真新しくてピッカピカ。買ったばかりの新車に乗り込んだ時と同じワクワク感を感じました♪ ちなみに私、最近車を買い替えました…(笑) |
艦橋構造物が巨大化した分、艦橋スペースは従来のDDより広くなっています。台形状の艦橋スペースはDDというよりもイージス艦に近い雰囲気があります。艦橋前面中央部にはジャイロコンパス、その脇には電子海図があります。私は航海長気分を味わおうとジャイロコンパスの前に立ったのですが、ジャイロコンパス越しに見える「あきづき」の艦首はとても大きくて幅広いので驚きました…。「しらね」型DDHや「はたかぜ」型DDGよりも船体の幅があります。 考えてみれば「あきづき」は基準排水量が5000tにも達しており、DDでありながら「しらね」型DDHに匹敵する排水量となっています。↑の練習艦「しまゆき」も元DDですが、「あきづき」はもはや同じDDとは思えないほど立派になりました…。 |
航海用機器は、もちろん最新のものが備え付けられているのですが、前形式の「たかなみ」型の機器と比べて随分スッキリしているというか、あっさりしているという印象を受けます。実際に画像を見比べると、ジャイロコンパス横の電子海図や操舵輪まわりが簡素化されているのが分かります。「あきづき」型はシステムの統合化と省人化が一層進んだ艦なので、機器もシンプル化したと考えられます。あるいは、建造費縮減の影響が機器の簡素化という形で現れているのかもしれません。 逆に増えたのが艦長席・司令席頭上のディスプレー、艦長と司令が席上から様々な情報が入手できるようになっています。「ひゅうが」型DDH同様、従来艦と比べて情報化・デジタル化が飛躍的に向上したのも「あきづき」型の特徴です。 |
艦長席です。そう、この「あきづき」の艦長は海自でも屈指の名艦長・高田昌樹2佐です。 高田艦長は「あきづき」艦長(艤装員長)となる前には「ありあけ」の艦長として乗組員を鍛え上げ、「ありあけ」を2年連続で年度優秀艦に選ばれるほどの精強な艦に仕立て上げました。また、「ありあけ」の建造時には艤装員として「ありあけ」誕生の一端を担っています。このような艦長としての指導力の高さと豊富な艤装員経験が高く評価されて、16年ぶりの新型DDの1番艦=「あきづき」の艤装員長(初代艦長)に任じられました。 「あきづき」艦内の整備状況や乗組員の対応を見ると、高田艦長は「あきづき」も素晴らしい艦に仕上げていると感じました。 |
ジャイロコンパスの前では航海長が、見学者に操艦や航海用機器についての説明をしています。見学者の皆さんは興味深そうに航海長のお話に耳を傾けていました。 この航海長、出身は関西で、高校生の時に神戸港で実施された体験航海で護衛艦に乗ったことが海自に入るきっかけになったとのこと。やっぱり体験航海や艦艇公開といったイベントは、隊員募集に大きな威力を発揮するのですねぇ。その観点から言うと、私のような40歳過ぎのマニアは海自にとってみれば“あまり歓迎したくない客”なのかもしれません…(笑) 航海長は「あきづき」に来る前は試験艦「くりはま」の航海長を務めていたということで、何と、3年前の伊勢湾マリンフェスタの艦艇公開で私と会い、会話もしていたことが判明しました(驚) |
就役直後に当HPで紹介して以降、瞬く間にマニアの間で話題となり、今や「あきづき」という艦名以上に有名になってしまった感がある“猫ちゃんの部隊マーク”ですが、艦橋の入口には猫ちゃんマークがあしらわれたマットが敷かれていました。艦橋内ではこのマットのほか、乗組員の帽子や機密にあたる掲示を隠す紙など至る所に猫ちゃんが溢れていました。 見学に訪れた若い女の子たちはこのマークを見て大喜び。乗組員から「実は艦長がネコ好きなので…」という説明を聞いて「艦長、超ぉ~かわいい~♪」とか「艦長さん、まじでヤバ~い♪」とか言いながらはしゃいでいました。 こらこら、高田艦長に対して何という物の言い方ですか!(笑) |
艦橋から3層下のフロアには艦の三役(艦長・副長・先任伍長)の顔写真や、歴代艦長の名前を刻むプレートが設置されています。当然ですが、艦長の名前は高田二佐の名前しかありません。 これだけ立派な最新鋭艦の艦長はどんな人だろうと、見学者が興味深そうに高田艦長の顔写真を眺めていました。 このフロアは幹部の私室が設けられたエリアになります。ちなみに、艦長室と司令室は一層上のフロアにあります。海自の水上艦艇は、掃海艇や「ひゅうが」型など一部を除いて艦橋構造物内に幹部の私室(士官寝室)があります。 一番手前のドアは副長の私室です。司令・艦長以外の幹部の私室は2人部屋なのですが、副長は1人で部屋を使用しており、実質的に“副長室”になっています。 |
“副長室”の隣の部屋のドアが開いていたので近づいてみると、何と!部屋の内部が公開されていました。 艦が大型したことから、2人部屋とはいえ十分な広さが確保されています。2人の幹部がイスに座ると満員電車の車内の如くギュウギュウ詰めになってしまう「ゆき」型や「きり」型の私室とは隔世の感があります。広くなったとはいえ、スペースを有効活用するために机や洗面台は折り畳み式になっています。 ちなみに、この部屋は艦長・副長に次ぐ№3である飛行長が1人で使用しています。幹部私室は基本的には2人で使用しますが、この「あきづき」のように、幹部の数に対して私室の収容人数に余裕がある場合は、先任者から順に個室化される(=1人での使用が認められる)ことがあります。 |
見学コースは艦橋構造物から船体内部へ。ここは上甲板から1層下の第2甲板です。 このレベルにはCICや士官室、機関操縦室、科員食堂、先任海曹室などがあります。「あきづき」型は前タイプ「なみ」型からフルモデルチェンジしたDDで、船体もひと回り大きくなりましたが、上記の部屋をはじめとする諸区画の配置は「なみ」型とほぼ同じとなっています。ただ船体が大型化した分、通路も少し広くなった印象を受けます。 就役からまだ間もないとはいえ、壁と床のピッカピカ具合はスゴイ!さらに、見学者のために多数設置された順路表示や突起物に真っ直ぐピンと貼られたマーキングなどに「あきづき」の精強さを垣間見た思いがしました。 |
第2甲板は艦橋構造物直下にCICがあり、さらに艦尾方向に進んでいくと士官室があります。残念ながら士官室内部は公開されていませんでしたが、「なみ」型や「むらさめ」型と同じ形状の部屋になっていると考えられます。(こんな雰囲気の部屋です) 入口に掛けられた「士官室」の表札は、伊勢神宮の式年遷宮の際に使用された御用材で作られているようです。 入口の脇にある帽子掛けを見ると、「あきづき」には艦長以下16人の幹部がいることが判ります。内訳は、艦長、副長、飛行長、砲雷長、船務長、機関長、補給長、航海長、整備長、砲術長、応急長、水雷長、船務士、機関士、水雷士、通信士です。さらに司令が座乗した場合は、司令と1~2人の隊付(護衛隊の幕僚)が士官室を使用します。 |
士官室近くの通路の壁面に緑色の掲示板が設置されています。この掲示板は、艦の戦技や業務が艦隊・群で評価された場合に、評価項目のプレートが貼られるものです。「あきづき」は去年就役したばかりなのでプレートはまだ2枚。何が評価されたのかと思いつつプレートを見ると…「平成24年度優秀艦」…えぇぇ!!年度優秀艦だってぇ~!!(激驚) 年度優秀艦とは、一年間で訓練をはじめ業務・船体整備等の分野で最も優秀な成績を収めた艦です。長期のドック入りがなく、実戦訓練に明け暮れたような艦がやっと獲れる栄誉です。一方、「あきづき」は昨年度の大半を乗組員の習熟と新型装備品の試験に費やしています。にも関わらず年度優秀艦…高田艦長の指導力はどんだけすごいんだと驚かずにはいられません。 |
就役1年目で年度優秀艦なんて前代未聞というか、海自史上初ではないでしょうか?少なくとも私は過去に例を知りません。 驚きと興奮が冷めやらぬまま次の見学場所・機関操縦室へ。中央に機関操縦盤、左側に電源監視制御盤、右側に応急監視制御盤が置かれています。↑は機関操縦盤で、これで主機と補機の操縦・制御・監視を行います。機関操縦盤といえば、一昔前の艦では大きな筐体に夥しい数の計器やスイッチが並んでいましたが、自動化と省力化が進んだことから筐体もコンパクト化し、計器やスイッチの数も大きく減っています。 自動化と省力化は人員削減にも寄与しており、主機の操縦・監視は原則1人で担当し、補助員が1人付くだけということです。 |
コンパクト化した機関操縦盤とは対象的に、応急監視制御盤は大型化しています。これは、艦の大型化に伴って浸水箇所や火災発生箇所を表示するランプが多くなったことや、防水・消火のための各種装置が増加し、それらの装置をこの制御盤で一元的に操作するようになっているためです。 応急といえば、かつては人力を中心とした“職人集団”でしたが、最新の艦では情報把握と伝達・指揮・計算・機器の状態区分と発停といった作業が自動化され、対応のスピードアップが図られています。応急の責任者として応急長が置かれており、「あきづき」では二尉の幹部がその任に就いています。 火災発生時には空気の流れを制御と煙の排出を行う必要があるため、平常時においてもここで空調を管理しています。 |
艦内のオアシス・科員食堂です。位置、広さ、構造、各種物品の配置は「あめ」型・「なみ」型と同じです。高田艦長が以前乗り組んでいた「ありあけ」と似たような雰囲気ですが、これはイスの色が温かみのある茶色系の色であるためと考えられます。 「ありあけ」との共通性を感じさせる雰囲気は、高田艦長の艤装センスによるもの?それとも三菱重工長崎造船所の仕様なのでしょうか?「ありあけ」「あきづき」ともに三菱重工・長崎で生まれました。 先ほど見た年度優秀艦のプレートの下に、「給食業務優秀艦」というプレートがありました…つまり、「あきづき」は昨年度艦隊で最も食事が美味しかった艦ということです。実際、数人の乗組員に尋ねたところ、皆さん「これまで乗った艦で一番美味しい」と言うのです。最高の練度に最高の食事…「あきづき」、恐るべし! |
食堂の壁には蒼海を疾走する「あきづき」を描いた絵が飾られています。すごくカッコいい絵です♪思わずこっそりと持って帰りたいという衝動に駆られました(笑)この絵のコピーをポスター化して販売していたら即購入してしまいそうです。こういう素敵な絵が食堂に飾ってあると“オアシス感”が一層高まりますね。 海自艦艇は艦内に自艦の絵や艦名をモチーフにした絵を飾ることが多いのですが、恐らく「あきづき」の士官室には秋の名月を描いた絵が飾られているものと考えられます。一般公開時の科員食堂といえば、グッズの販売が行われている事が多いのですが、今回「あきづき」の科員食堂では行われていません。猫ちゃんマークが入った帽子が欲しかったのになぁ…。 |
食堂を出て通路を艦尾方向へ向かうと先任海曹室があります。先任伍長・坂恵海曹長をはじめとする約20人の先任海曹(CPO)の事務室兼休憩室兼居住区です。若い海曹士たちにとっては、士官室よりも立ち入るのに勇気が必要な場所です。 先任海曹室と記された表札は、士官室の表札以上に迫力と威厳がありますが、その下に“猫ちゃんマーク”があるのは落差が激しいというか、何とも愛嬌があります(笑) この先任海曹室がグッズ販売コーナーになっていました。ベテランの海の男たちの部屋でグッズを販売するという落差というか意外性が素敵です(笑) グッズの在庫・売上管理をCPOが担当しているためでしょうね。猫ちゃんグッズが喉から手が出るほど欲しい私、吸い込まれるように部屋に入ったのでした。 |
先任海曹室の内部では、数人のCPOたちが事務仕事を行っている脇でグッズを販売するという、これまた何とも落差のある光景が広がっていました…(笑)猫ちゃんマークの入った部隊帽は大人気で、まだお昼過ぎだというのに、庇に桜葉模様の入った佐官用帽子は売り切れていました…。桜葉模様のない一般隊員用も残り僅かなので速攻で購入、加えて「あきづき」の艦影があしらわれたバスタオルも購入し、合計で4500円のお買い物となりました。 先任海曹室ですが、士官室のような豪華さや格調高さはありませんが、プロフェッショナルたちの執務室にふさわしい質実剛健かつ実用本位な造作となっています。さらに向かって左奥には、CPOたちの寝室がある区画が広がっています。 |
グッズを手にしてご機嫌な私、先任海曹室を退出してラッタルを登り、ヘリコプター甲板に出てきました。画像には写っていませんが、ここには対潜ヘリ・SH-60Kが留置されていて、たくさんの人が見学したり、記念写真を撮ったりしていました。 前タイプより船体幅が拡がった分、ヘリ甲板は広くなり、格納庫も大型化しました。「あきづき」型のヘリ収容機数は1機ですが、格納庫がこれだけ大きいと無理なく2機を収容することができそうです。「ひゅうが」型DDH同様、ヘリの収容能力に余裕があることで、各種オペレーションや災害等の緊急事態に柔軟に対応することが可能になります。 新型装備品が多数導入された「あきづき」ですが、着艦したヘリコプターを船体に固定する拘束装置も新型(RAST Mk6)です。 |
見学を終えて「あきづき」を下艦しました。「あきづき」も多忙な艦なので公開は上甲板のみではと思っていたのですが、艦橋をはじめとする艦内部が公開されていて嬉しい誤算となりました♪ 「あきづき」は就役初年度から年度優秀艦に選ばれるなど、新型DDへの大きな期待に十分過ぎるほど応えており、「あきづき」をそのような素晴らしい艦に仕上げた高田艦長に改めて敬意を表したいと思います。 「あきづき」型は2番艦「てるづき」が今年3月に就役、3番艦「すづつき」と4番艦「ふゆづき」が来年3月に就役する予定です。各艦が長女の「あきづき」に続けとばかりに精進し、精強かつ食事が美味しい艦となることを願ってやみません。 頑張れ!「あきづき」!! 妹たちよ、「あきづき」に続け!! |