護衛艦 ゆうばり型 |
艦番号 | 艦名 | 竣工日 | 建造所 | 所属 | 定係港 | 備考 |
DE227 | ゆうばり | S58.3.18 | 住重浦賀 | H22.6.25 退役 | ||
DE228 | ゆうべつ | S59.2.14 | 日立舞鶴 | H22.6.25 退役 | ||
・基準排水量:1740t ・主要寸法:全長91m×幅10.8m×深さ6.2m ・最大速力:25ノット ・乗員:95人 | ||||||
北方沿岸警備用に設計されたDE。小型過ぎて運用に難があった前タイプ「いしかり」の拡大発展型である。「いしかり」同様、中央船楼型の船体を採用して艦内容積を確保する一方、設計当時のDEが対潜一辺倒だったのに対しハープーン対艦ミサイルを装備して水上打撃力を重視するなど、当時の北方防衛の考え方が艦型に如実に現れている。対潜装備は今や海自で本級のみとなったボフォースを装備している。極めて意欲的な設計の艦だが、サイズ面の問題を解決するに至らず、さらに北方の荒波に対する凌波性が不足していたため2隻の建造のみにとどまった。2010年6月、そのユニークな存在を惜しまれつつ両艦とも退役した。 [管理人の目] 北方海域防衛の専用艦、まさに「北の防人」です。海自艦艇の中でも構造や装備品等で独自の路線を突き進むフネであり、行動海域さらには艦名に至るまでローカル色が色濃くにじむマニア垂涎のフネでもあります。小型艦ながら北方の厳しい自然と軍事的脅威に立ち向かうかのような物々しい雰囲気を持っており存在感は抜群です。用兵側の要求を満たすことはできませんでしたが、海自の歴史に名を刻むフネなのは間違いないでしょう。九州に住んでいるとなかなかお目にかかれないのが残念です。 |